2008年1月10日
ヒラリー復活の米大統領予備選に注目
8日のニューハンプシャー州予備選で、僅差ながら、民主党ヒラリー・クリントン候補が勝利し、アイオア州で独走を許したオバマ候補に雪辱、米大統領選が面白くなってきた。
ヒラリーの勝因として、直前に見せた”オンナの涙”が話題になっている。テレビ画面で見る限り、きわめて抑制の利いた涙で、たしかに効果覿面だったように思われる。もともとニューハンプシャー州は支持基盤の強い”地元”であり、むしろ僅差の勝利だったことがオバマ人気の侮りがたさをうかがわせる。
民主党のみならず、共和党候補までもが”Change, change”を連発し、すっかり選挙戦のキーワードになったが、米国史上、女性大統領が出現することこそ最大の”Change”だ。黒人大統領も出現すれば史上初めてだが、オバマは純粋な黒人ではないし、黒人候補は過去にも存在した。
全米22州で予備選が同時に行われる2月5日のメガ・チューズデー(ツナミ・チューズデーとも形容される)が序盤戦の大勢を決する見込みだが、民主党はヒラリー、オバマ両候補にしぼられた感があり、ブッシュ共和党政権の不人気から、民主党候補の次期大統領当選は固いところだろう。
従来、自民党政権はブッシュ共和党と癒着しすぎてきた。日本でも、次の総選挙で小沢民主党政権の出現を期待する。