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プロフィール

吉田 康彦

吉田 康彦

1936年東京生まれ
埼玉県立浦和高校卒
東京大学文学部卒
NHK記者となり、ジュネーヴ支局長、国際局報道部次長などを歴任

1982年国連職員に転じ、ニューヨーク、ジュネーヴ、ウィーンに10年間勤務

1986−89年
IAEA (国際原子力機関)広報部長

1993−2001年
埼玉大学教授
(国際関係論担当)
2001-2006年
大阪経済法科大学教授
(平和学・現代アジア論担当)

現在、
同大学アジア太平洋研究センター客員教授

核・エネルギー問題情報センター常任理事
(『NERIC NEWS』 編集長)

NPO法人「放射線教育フォーラム」顧問

「21世紀政策構想フォーラム」共同代表
(『ポリシーフォーラム』編集長)

「北朝鮮人道支援の会」代表

「自主・平和・民主のための国民連合・東京」世話人

日朝国交正常化全国連絡会顧問

学歴・職歴

北朝鮮人道支援の会

  • 設立宣言
  • 活動実績
  • 入会申込書
  • 代表・役員
  • ニューズレター

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主張・提言・コメント
TOP > 主張・提言・コメント > 「北」敵視の世論誘導に疑問あり/「産経新聞」の世論調査

2009年3月31日

「北」敵視の世論誘導に疑問あり/「産経新聞」の世論調査

3月31日の産経新聞は、「北朝鮮のミサイル発射に不安を覚える」という日本人が83.2%を占め、「日本がミサイル迎撃態勢をとっている」ことに81%が賛成、さらに「国連での制裁決議などの国際的圧力」に90.5%が賛成、という世論調査の結果を伝えているが、典型的な世論誘導であり、疑問を禁じ得ない。

「発射に不安を覚える」「発射に備え迎撃態勢をとるべきだ」「発射されたら・・・国際的圧力を食われるべきだ」と設問が並んでいれば、だれしも肯定的な回答に同調したくなるではないか。「不安か不安でないか」と訊かれて、「不安ではない」と答える日本人こそ、よほど勇気が要るし、むしろ非常識と思われても仕方ない。

「人工衛星と予告している以上、真意を見抜いて冷静に対処し、成り行きを見極めるべきだ」「日米韓が連携して外交努力を強化すべきだ」「対話を再開し、朝鮮半島非核化に努力すべきだ」といった設問がなく、選択肢がないのだ。対「北」脅威論はこうして増幅されるのだ。

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