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プロフィール

吉田 康彦

吉田 康彦

1936年東京生まれ
埼玉県立浦和高校卒
東京大学文学部卒
NHK記者となり、ジュネーヴ支局長、国際局報道部次長などを歴任

1982年国連職員に転じ、ニューヨーク、ジュネーヴ、ウィーンに10年間勤務

1986−89年
IAEA (国際原子力機関)広報部長

1993−2001年
埼玉大学教授
(国際関係論担当)
2001-2006年
大阪経済法科大学教授
(平和学・現代アジア論担当)

現在、
同大学アジア太平洋研究センター客員教授

核・エネルギー問題情報センター常任理事
(『NERIC NEWS』 編集長)

NPO法人「放射線教育フォーラム」顧問

「21世紀政策構想フォーラム」共同代表
(『ポリシーフォーラム』編集長)

「北朝鮮人道支援の会」代表

「自主・平和・民主のための国民連合・東京」世話人

日朝国交正常化全国連絡会顧問

学歴・職歴

北朝鮮人道支援の会

  • 設立宣言
  • 活動実績
  • 入会申込書
  • 代表・役員
  • ニューズレター

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主張・提言・コメント
TOP > 主張・提言・コメント > 中国、対北大規模支援で金正恩体制安定化はかる

2012年1月30日

中国、対北大規模支援で金正恩体制安定化はかる

1月30日付の東京新聞は、ソウルの中朝関係消息筋の話として、中国が北朝鮮に対する50万トンの食糧援助と25万トンの石油援助を決定、金正恩体制への大規模支援に乗り出した、という話を紹介している。この報道が事実なら、中国は、

金正日後継体制支援を正式に決め、実行に移したことになる。中国はかねてから3代にわたる権力の世襲に反対していたが、金正日死後の体制の不安定化を憂慮し、大規模支援による後継体制強化へのテコ入れに踏み切ったことになる。この結果、北朝鮮の食糧不足の半分は解消し、エネルギー不足も当面克服できることになる。ことばを変えていえば、北朝鮮は文字通り、中国の保護国、衛星国になりさがったことになる。現在でも、貿易の9割が中国との交易で占めており、中国の属国と化している。逆にいうと、中国は今後、総力をあげて金正恩体制を支えつづけるだろう。

そうしたなかで、張成沢主導の”改革・開放”が進むか否かが今後の注目点だ。金正日の妹の金敬姫が1ヵ月以上も消息をたっているのが気になる。失脚説が事実なら、前途に波乱、つまり体制の不安定化を予想させる。

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