テーマ別

プロフィール

吉田 康彦

吉田 康彦

1936年東京生まれ
埼玉県立浦和高校卒
東京大学文学部卒
NHK記者となり、ジュネーヴ支局長、国際局報道部次長などを歴任

1982年国連職員に転じ、ニューヨーク、ジュネーヴ、ウィーンに10年間勤務

1986−89年
IAEA (国際原子力機関)広報部長

1993−2001年
埼玉大学教授
(国際関係論担当)
2001-2006年
大阪経済法科大学教授
(平和学・現代アジア論担当)

現在、
同大学アジア太平洋研究センター客員教授

核・エネルギー問題情報センター常任理事
(『NERIC NEWS』 編集長)

NPO法人「放射線教育フォーラム」顧問

「21世紀政策構想フォーラム」共同代表
(『ポリシーフォーラム』編集長)

「北朝鮮人道支援の会」代表

「自主・平和・民主のための国民連合・東京」世話人

日朝国交正常化全国連絡会顧問

学歴・職歴

北朝鮮人道支援の会

  • 設立宣言
  • 活動実績
  • 入会申込書
  • 代表・役員
  • ニューズレター

リンク

イラン・中東
TOP > イラン・中東 > イスラエル軍の白リン弾使用は国際法違反

2009年1月12日

イスラエル軍の白リン弾使用は国際法違反

パレスチナ自治区ガザで負傷者の治療にあたっている医師が、イスラエル軍は人体を焼き尽くす白リン弾を使用していると証言、国際人権団体「ヒューマンライツ・ウォッチ」(本部=ニューヨーク)がこれを問題視してイスラエル非難声明を出した。

白リン弾は可燃性の高い白リンを詰め込んだ焼夷弾で、人口密集地での焼夷弾使用は「特定通常兵器使用禁止・制限条約」で禁じられている。イスラエル軍が白リン弾を使用しているとすれば、国際人道法違反である。

イスラエル政府は、空爆と地上軍投入の目的がイスラム原理主義組織ハマスのロケット砲撃に対する反撃にあり、標的もハマスの軍事施設に限られると繰り返し強調しているが、現地で治療にあたっている外国人医師 (たとえば朝日新聞1月12日付で紹介されているノルウェー人医師マッズ・ギルバートさん) によれば、「病院に収容されている負傷者は全員が民間人だ」という。

イスラエルの狙いがハマス壊滅とハマス支持のパレスチナ全住民の抹殺にあることは明らかで、ガザを完全に制圧するまで軍事作戦を止めないだろう。ブッシュ政権は退陣まであと1週間、オバマ次期大統領も就任前なので発言を自粛しており、お目付け役の米国はいわば権力の空白期だ。イスラエル国民も90%が対ガザ軍事進攻を支持しており、来月10日に総選挙を控えているオルメルト政権には追い風になっている。

イスラエルもハマスも国連安保理の即時停戦決議を無視、フランスとエジプトの停戦仲介も効を奏していないが、私たちは国際世論を頼みとして、イスラエル軍の非人道的行為を一刻も早く止めさせねばならない。

新刊案内

最新刊
北朝鮮を見る、聞く、歩く

北朝鮮を見る、聞く、歩く
(平凡社新書500)
【定価800円+税】

「北朝鮮」再考のための60章

「北朝鮮」再考のための60章
(明石書店)
【定価2000円+税】

「北朝鮮核実験」に続くもの

「北朝鮮核実験」に続くもの
(第三書館)
【定価1200円+税】

国連改革

国連改革
(集英社新書)
【定価700円+税】

21世紀の平和学

編著 『21世紀の平和学
(明石書店)
【定価2400円+税】

現代アジア最新事情

編著 『現代アジア最新事情
(大阪経済法科大学出版部)
【定価2600円+税】

国連安保理と日本

訳著 『国連安保理と日本
(岩波書店)
【定価3000円+税】

動き出した朝鮮半島

共著 『動き出した朝鮮半島
(日本評論社)
【定価2200円+税】