テーマ別

プロフィール

吉田 康彦

吉田 康彦

1936年東京生まれ
埼玉県立浦和高校卒
東京大学文学部卒
NHK記者となり、ジュネーヴ支局長、国際局報道部次長などを歴任

1982年国連職員に転じ、ニューヨーク、ジュネーヴ、ウィーンに10年間勤務

1986−89年
IAEA (国際原子力機関)広報部長

1993−2001年
埼玉大学教授
(国際関係論担当)
2001-2006年
大阪経済法科大学教授
(平和学・現代アジア論担当)

現在、
同大学アジア太平洋研究センター客員教授

核・エネルギー問題情報センター常任理事
(『NERIC NEWS』 編集長)

NPO法人「放射線教育フォーラム」顧問

「21世紀政策構想フォーラム」共同代表
(『ポリシーフォーラム』編集長)

「北朝鮮人道支援の会」代表

「自主・平和・民主のための国民連合・東京」世話人

日朝国交正常化全国連絡会顧問

学歴・職歴

北朝鮮人道支援の会

  • 設立宣言
  • 活動実績
  • 入会申込書
  • 代表・役員
  • ニューズレター

リンク

北朝鮮
TOP > 北朝鮮 > 鳩山首相の認識不足/高校無償化をめぐる朝鮮学校除外問題

2010年2月26日

鳩山首相の認識不足/高校無償化をめぐる朝鮮学校除外問題

高校授業料無償化法案が国会で審議入りしたが、朝鮮学校除外の動きに強く抗議する。

鳩山首相は、25日、記者団に対し、「(朝鮮学校で)どういうことを教えているのか見えないなかで、中井拉致問題担当相の発言はひとつの考えだ」と理解を示したが、驚くべき認識不足だ。鳩山首相はその後、発言を軌道修正し、「文科省が検討中」としたが、総理大臣としてのリーダーシップが微塵も感じられない。

朝鮮学校でどういうことを教えているかは、何ら秘密ではなく、文科省のカリキュラムに準拠して実施されており、すべて公開されている。私自身、何度も授業を参観している。下記のとおり、国内の国公私立大学のほとんどが受験資格を与え、入学を認めている。

高校授業料無償化は、民主党政権の目玉のひとつになっているが、すでに世界の潮流であり、日本が遅れているのだ。国際人権規約第13条では、「中等教育は、無償教育の導入により、すべての者に対し機会が与えられるものとする」と規定されている。

「鳩山発言は納得できない。文科省が省令で決める問題だ」と川端文科相の発言している点だけが救いである。文科省は朝鮮学校も支給対象とした予算案を組んでおり、既定方針を貫くべきだ。

この問題は、国際的にも注目され、おりからジュネーブで開催中の「人種差別撤廃に関する国連人権委員会でも、委員の中から「学校教育においては差別が存在してはならない」という発言があった。

新刊案内

最新刊
北朝鮮を見る、聞く、歩く

北朝鮮を見る、聞く、歩く
(平凡社新書500)
【定価800円+税】

「北朝鮮」再考のための60章

「北朝鮮」再考のための60章
(明石書店)
【定価2000円+税】

「北朝鮮核実験」に続くもの

「北朝鮮核実験」に続くもの
(第三書館)
【定価1200円+税】

国連改革

国連改革
(集英社新書)
【定価700円+税】

21世紀の平和学

編著 『21世紀の平和学
(明石書店)
【定価2400円+税】

現代アジア最新事情

編著 『現代アジア最新事情
(大阪経済法科大学出版部)
【定価2600円+税】

国連安保理と日本

訳著 『国連安保理と日本
(岩波書店)
【定価3000円+税】

動き出した朝鮮半島

共著 『動き出した朝鮮半島
(日本評論社)
【定価2200円+税】