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プロフィール

吉田 康彦

吉田 康彦

1936年東京生まれ
埼玉県立浦和高校卒
東京大学文学部卒
NHK記者となり、ジュネーヴ支局長、国際局報道部次長などを歴任

1982年国連職員に転じ、ニューヨーク、ジュネーヴ、ウィーンに10年間勤務

1986−89年
IAEA (国際原子力機関)広報部長

1993−2001年
埼玉大学教授
(国際関係論担当)
2001-2006年
大阪経済法科大学教授
(平和学・現代アジア論担当)

現在、
同大学アジア太平洋研究センター客員教授

核・エネルギー問題情報センター常任理事
(『NERIC NEWS』 編集長)

NPO法人「放射線教育フォーラム」顧問

「21世紀政策構想フォーラム」共同代表
(『ポリシーフォーラム』編集長)

「北朝鮮人道支援の会」代表

「自主・平和・民主のための国民連合・東京」世話人

日朝国交正常化全国連絡会顧問

学歴・職歴

北朝鮮人道支援の会

  • 設立宣言
  • 活動実績
  • 入会申込書
  • 代表・役員
  • ニューズレター

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外交・安保
TOP > 外交・安保 > ハイチPKOへの自衛隊派遣は当然

2010年1月27日

ハイチPKOへの自衛隊派遣は当然

鳩山内閣は、ハイチPKO(平和維持活動)への300人規模の陸上自衛隊派遣を決めたが、当然の決定だ。これは国連安保理が、19日、3500人の増派を決議したのを受けたものだが、自衛隊派遣の「5原則」を当てはまらない。ハイチは現在、紛争状態にはなく、任務は地震災害の復旧作業だからだ。

自衛隊参加の「5原則」というのは、(1)停戦協定の成立 (2)紛争当事者の受け入れ合意 (3)中立の維持 (4)撤収の自由 (5)必要最小限の武器使用、だが、こんな旧態依然の「原則」を振り回していたのでは、人道上の緊急事態には役立たない。

自衛隊は、すでに、ザイール(現・コンゴ民主共和国)、東ティモールに派遣されて難民・避難民の救済に従事した経験があり、さらにトルコ、インド、イラン、インドネシアを襲った地震災害の被災者救援にも駆けつけている。今回のハイチ派遣はこれらと同じ人道上の救援活動だ。

それにしても、今回の日本政府の対応は、人材派遣でも、復興支援の資金拠出でも後手後手にまわり、金額も少なかった。とくに資金拠出では、各国の拠出総額が5億ドルを超えるなかで、日本の当初の拠出額は532万ドルに過ぎず、全体の1%に満たなかった。「ハイチは遠いから」というのは理由にならない。お隣の中国も韓国も、いち早く災害救助の要員を派遣し、日本を上回る支援金拠出を決めている。民主党内閣は脱官僚・政治主導を主張しながら、人道上の国際感覚欠如を露呈した。

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