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プロフィール

吉田 康彦

吉田 康彦

1936年東京生まれ
埼玉県立浦和高校卒
東京大学文学部卒
NHK記者となり、ジュネーヴ支局長、国際局報道部次長などを歴任

1982年国連職員に転じ、ニューヨーク、ジュネーヴ、ウィーンに10年間勤務

1986−89年
IAEA (国際原子力機関)広報部長

1993−2001年
埼玉大学教授
(国際関係論担当)
2001-2006年
大阪経済法科大学教授
(平和学・現代アジア論担当)

現在、
同大学アジア太平洋研究センター客員教授

核・エネルギー問題情報センター常任理事
(『NERIC NEWS』 編集長)

NPO法人「放射線教育フォーラム」顧問

「21世紀政策構想フォーラム」共同代表
(『ポリシーフォーラム』編集長)

「北朝鮮人道支援の会」代表

「自主・平和・民主のための国民連合・東京」世話人

日朝国交正常化全国連絡会顧問

学歴・職歴

北朝鮮人道支援の会

  • 設立宣言
  • 活動実績
  • 入会申込書
  • 代表・役員
  • ニューズレター

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イラン・中東
TOP > イラン・中東 > イラク民主化の前途は多難

2005年2月01日

イラク民主化の前途は多難

 1月31日のイラク暫定国民議会選挙は、中部のスンニ派住民の居住地域の出足は低かったものの、70パーセント前後の投票率を記録した模様です。自爆テロなど、憂慮された流血事件も予想より少なく、まずは大過なく終了したというべきでしょう。

 イラク国民の60パーセントを占めるシーア派の勝利は確実ですが、スンニ派が憲法制定、本選挙実施という今後の作業に協力するか、同じく少数派のクルド族との協調が円滑に進むかどうか、先行きは不透明です。米軍は来年(2006年)以降もイラクにとどまる方針で、今後はイラク軍兵士の訓練に主力を注ぐと予定といわれていますが、それでイラク国内の治安が改善する保証はありません。

 いずれにせよ、15万の外国軍隊(その大半が米軍)の厳重な警備の下で、国連はじめ諸外国の選挙監視団が公正な実施を見守ることもなく、強引に予定通り実施された選挙でした。米国が力づくで民主主義を押しつけようとしていることは間違いありません。民主主義を押しつけるといっても、反米勢力の台頭は許さないところに自己矛盾があります。反フセインというだけで、はたしてイラク人が心の底から、米国流民主主義を歓迎しているかどうか、はなはだ疑問です。

【HP2005年2月1日】

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