2013年5月01日
開城工業団地の操業中止を憂う
南北和解と協力のシンボルとなっていた「開城工業団地」が韓国と北朝鮮の対立激化で閉鎖に追い込まれ、10年近い稼働の実績に幕を閉じた。一日も早い操業再開を望みたい。
北朝鮮にとっては、数少ない外貨収入の道であることは確かなので、操業中止の原因究明は別にして、操業再開が両国の国益に資することは疑う余地のないところだ。
私は、北朝鮮をこれまで10回訪問しているが、そのたびに開城工業団地を訪れ、南北関係がいかに緊張しても団地の関係者が韓国の経済力と技術、北朝鮮の労働力と土地の相互協力が一体化した形の団地の協力関係を自慢しているのに心強い意気と自信を感じていた。
それだけに、南北関係悪化と緊張激化は嘆かわしい。