2013年5月08日
中国の対北朝鮮金融制裁を歓迎
中国政府が5月8日、国連安保理決議に同調して北朝鮮の口座凍結、取引停止に参加すする決定を下し、対北朝鮮制裁強化に加わった。北の経済の中国依存は全体の8割から9割に及んでおり、文字通りに、制裁が実施されれば決定的な打撃となり、本来の効果を発揮することになろう。
国連が実行力をもち、国際社会に法の支配が確立することは望ましい。その意味で中国政府の決定を歓迎する。あとは、北のメンツをつぶさずに、引け際を用意し、名誉ある譲歩と撤退の道をつくってやることだ。中国も同様だが、東洋の民族はメンツにこだわる。
次のステップは米朝交渉の再開だ。一挙に北を追い詰めないことが肝要だ。このあとのプロセスが順調に進んで、朝鮮半島非核化が実現すればめでたし、めでたしだ。時間がかかるだろうが、一歩ずつ着実に進むことが不可欠だ。