2008年1月10日
党首討論に失望、もっと理念を語り、論戦せよ
9日午後の福田・小沢の朗酒討論に失望した国民は多い。
年金はたしかに国民の最大関心事だが、あながち福田首相の失政とはいえない社保庁の失態を羅列するのが党首討論の主要議題ではあるまい。年金問題が3分の2以上、残りがテロ特措法関連、それだけで45分を費やし、時間切れというのはお粗末きわまりない。
小沢代表は、こういう時こそ、日本の国際貢献はどうあるべきか、そのなかで国連はどう位置づけられるべきかについて、もっと日ごろの持論を披瀝、大所高所からの理念を語って、丁々発止で論戦すべきだった。いやしくも日本を代表する二大政党党首の議論だ。世界に向けてのメッセージを発信すべきだった。地球環境問題、核拡散問題、その関連で日朝関係をどうするつもりか、などについても言及すべきだった。
小沢氏は自ら認めるとおり訥弁で、論戦向きの政治家ではない。民主党では菅直人代表代行の方が適任だ。党首討論に限って菅氏にピンチヒッターを頼んでもよかった筈だ。